夏休みの課題図書

お盆進行の原稿入稿が終了し、ひと段落・・・
「夏休み」とはいかないが、本を読もう、とか思う

ずいぶん前、千早西クラブログのほうで、重松清の卒業ホームランを紹介したことがある

結構この記事反響があって、「さっそく買って読みました」という人多かったんですよね。
当時は福岡少年ソフト界で、ブログをやってる人はまだ少なくて
私と、やまさきさんとえっちゃんママさんくらいだったと思う。

この作品の刊行が1999年の11月
何度か直木賞候補になったのち、重松清は翌年の「ビタミンF」で直木賞受賞
彼の最高傑作であると私が思う「流星ワゴン」が2002年

その合間、21世紀最初の作品集として2001年に刊行された「口笛吹いて」を今回は紹介したいな、と思います。
重松ファンにとっては「何をいまさら」という話だろうし、彼の作風が嫌いな人にとっては「けっ!」てなもんでしょう・・・

ただ、この時期の彼の作品が、私個人としてはとても好きなんですよね。
最近は、ちょっと「あざとい」というか、「みえみえ狙ってる」という雰囲気が無きにしも非ずで・・・

ちょうどバブル崩壊後の「失われた10年」の後期に書かれたこれらの作品(5作の短編小説からなる)。
当時の政治状況も、細川政権の成立、自社連立政権、そして「自民党をぶっ壊す」と言って登場した小泉首相(2001年4月就任)。「勝ち組」「負け組」という言葉が人口に膾炙した世相・・・
なんとなくリーマンショック後の今の日本の状況と似ているんですよね・・・
そういう意味では、改めて新鮮に読まれるタイミングかも、と思うわけです。

「口笛吹いて」は、学童野球でレギュラー争いをしている6年生を持つ父親が主人公。彼に口笛の吹きかたを教えてくれた「憧れのお兄ちゃん」、元球児のヒーロー、晋ちゃんがある日彼の前に現れるが・・・

「タンタン」「春になれば」「グッド・ラック」には、共通して「学校の教師であり親である」というテーマがある。

「かたつむり疾走」は、リストラされた父と高校生の子の関係が・・・

どの作品にも、明快な「解決策」や「大団円」はない・・・
その時代を切り取り、提示し、人生の断片が描かれる。

重松清は私と同世代(2つ下)、だから当時は40歳手前。
これらの作品に出てくる父親、母親たちも、それに近い年齢です。
だから、今小学生や中学生の子を持つ、「私より若い世代」の年齢のお父さん、お母さんにとって
より身近な問題を多く孕んでいるかもしれない。

あまり立ち入った「解説」「紹介」は控えますが・・・
文春文庫、620円(税込)
短編集なので、気軽に読み始めることができるし
この夏、ソフトボーラー父、母に“お勧めの一冊”、としてご紹介します。

コメント

はやピーママ@高木 #-

さっそく

アマゾンで購入しました~
楽しみ~♪

2010年08月03日(火) 21時13分 | URL | 編集

じゅごん #//wnbboM

コメントありがとうございます

★はやピーママさん
はやピーママさんにはぜひ読んで欲しいな、と思ってました。感想お待ちしています。

2010年08月04日(水) 01時13分 | URL | 編集


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