シンプル イズ ベスト

6月ですか!

「思いきり愛されたくて駆けてゆく 6月、サンダル、あじさいの花」(俵 万智『サラダ記念日』より)

まあ、こういうロマンチックな思いとはウラハラに

「思いきりどやされたくて駆けてゆく 6月、スパイク、あじさいの花」てなもんですかね、少年ソフトボーラーは

「どやされたくなんて、ありません!」

さいですな・・・



明日はタナボタ県大会。


ここ数年、なかなか「ここ一番」を勝ちきれない西クラブ
「ここ一番」に強くなるにはどうするか?
カレー屋さんでカレーでも食うか?



よく監督の采配について「どやしつけると選手が委縮するので、もっとノビノビやらせた方がいいのでは?」というご意見を聞きます。
まあ私もそう思うこともあるし、昨年の西日本大会では、香椎下「腹」のY監督さんは、試合中いつもの叱咤激励?を封印して(Fヘッドコーチに禁止令を出されたそうですが)、見事優勝の栄冠に輝いています。

ただ、その辺は各監督さんのスタイルもあるし、一概には言えないところでもあるんです。
周囲でいろいろ言うより、当の本人が一番考えられてますよ。
「これぞ我がスタイル」ってね。

ただ、「子供(選手)のパフォーマンスを最大限に引き出す」という観点から、怒鳴る、怒鳴らないより、以下の点に気をつけた方がいいのかな?と最近私は思っています。

「シンプルに」




戦いにおいて、力が均衡している場合(あるいは劣っている場合も)、戦術面において「敵の虚を突く」「敵の裏をかく」ことは大いに有効です。

相手が予想していないプレーによって、想定外の判断に相手を追いこみ、混乱や逡巡を引き出し、敵の誤りを誘導する。とでもいいますか・・・

5、6年前。いや、もうちょっと前かな?ノーアウトランナー1塁でエンドランバント。一塁送球の間にランナーが三塁を狙う!なんてプレーは、当初は面白いように決まりましたね。三塁送球できず!あるいは暴投でランナーホームイン!

ですが最近は、ちょっと気のきいたチーム相手にはまず通用しません。想定して練習しているから、まあ10回に1回成功って感じじゃないですか?

とにかく、「相手を混乱させる」には、ひとつの判断ではなく、複数の判断を、ほぼ同時にさせることです。

人は、重要な困難が三つ同時に襲うとパニックになると言われます。
ひとつだと大変だけど懸命に対処可能。
しかしそれにもうひとつ加わると、極限。
そして、とどめのひとつで、爆発・・・


戦略においても、「二正面作戦」は愚かな作戦の典型と位置づけられます。
第二次大戦でナチスドイツが、対英戦を戦いながら、突如対ソ戦に踏み切った例など。


戦術面では、どうやって敵を「挟み撃ち」にするかですよね。
正面からの攻撃には強くても、横腹、あるいは後ろからの攻撃には弱い・・・


何を申したいかと言いますと
「普通の人間は、同時に二つ以上のことを考え、実行することはできんですよ」ということ。

まれにいますが・・・まあ、凡人には難しい。
訓練すればね、一輪車に乗りながらジャグリングしたり、片方で将棋指しながらもう片方で囲碁打つなんつーのも可能かもしれませんが、あくまでそれは特殊な例です。
やらせれば、良くて「100の力が50:50に分割される」対応でしょう。

凡人の集団を率いて、如何に敵を上回り勝利へ導くか?それが采配だとすれば

逆の立場で・・・
「自軍の選手に、複数判断を強いる場面をできるだけ避ける」


指示はできる限りシンプルに

そしてプレイヤーが集中してそれをやれる状況

を作ることが、肝要だと思います。


唐突ですが、「音を聞き分けることができない」障害を持つ人がいるそうです。
普通の人は、雑踏の騒音の中でも、会話相手や、アナウンスを聞きとることができます。
音を選別し、より分けて聞くことができるからです。

しかし聴覚器官や脳の機能に障害があると、全部の音がそのまま耳に入ってくる。
昔、カセットレコーダーで録音したものを聞いた時、周囲の雑音が全部入っていて聞きづらいと思ったことありませんか?
あんな感じです。

そして、それは耐えがたい騒音に違いありません。耳をふさぐしかない・・・


けれど、チャンスだったりピンチだったり、打席や守備の子供たちが、物理的というより心理的にこういう状況に置かれているケースって、案外多くありませんか?

監督はサインを出している。
コーチは「前で打て!」と言う。
お父さんは「思いきり行け!」と言う。
お母さんは「落ち着いて!」と言う。
よそのお母さんは「自信を持って!」と言う。
そして、代表は「集中しろー!」と怒鳴る(爆)

ほぼ同時に・・・

熱い思いを応援にぶつけるのはいいけど・・・どうなんだろう?と、最近ちょっと反省&悩んでます。

「スターウォーズ」の最初の作品(エピソード4)で、最後、敵の要塞に攻めて行って爆弾を中心部に落とす時、ルーク・スカイウォーカーの耳に「フォースを使うのだ」という師の声が聞こえ、ルークは目を閉じます・・・

はたまた、周囲の雑音、雑念を打ち消すために、静かに目を閉じ、五感を研ぎ澄ます主人公・・・って設定は、少年漫画の対決シーンにはよく出て来るシチュエーション・・・

「目をつぶって打て」とは言わんですが、そのくらいの集中した状況でないと、100%、120%の力は出せんですよ。
もちろん平常心と言ったって、ある程度の興奮状態で、ドーパミンやらアドレナリンやらドバドバ出てた方が力が出るかもしれないから、やたら落ち着いている必要はない。

如何に、この一球、目の前のボールに集中できるか!


大人だって難しいですよ。
いろんなことが頭をよぎってちゃ、やっぱいい結果は出ないでしょ?


そのためには、作戦は、やはりシンプルな方がいい。
全部正攻法で行け、というのではなく、プレイヤーが自分のやるべきことを、しっかりとやるために、もっとも優先順位の高い指示に絞るべき、と言いたいのです。

「転がせ!」

わかります。

「ボール振るな!」
判断基準がふたつに増えます。

「打ち上げるな!」
最初と同じことを言っているのですが、脳内には三つ目の指示としてインプットされます。
しかも、二つ目と三つ目は「禁止」の指示なので、様々なマイナスイメージが脳内をよぎります。


確かにやらなきゃならんのです。同時にマルチタスクをこなす必要があるのです。でも、プロ野球の選手だって、それは難しいのではないかと?

こう言うべきでしょう「ストライクを、転がせ」
選手の技量や、局面によっては
「ストライクを、広めにとって、バットの届く球を、転がせ」などとより細かい指示が必要かもしれません。
いくつかのことを同時に要求しているようですが、選手には自分のやるべきことはシンプルに理解されるかと思います。
そして、そのシンプルなことをやろうと集中すれば、周囲の「雑音」は消えるはずです。




「シンプル イズ ベスト」
二股は、やめましょう・・・





いかがですか、今日の意見は?なんかソフトのことっぽいことを語ってみましたが?





きっとみんなからはこう言われるだろう・・・

「屁のツッパリは、いらんですよ」(by キン肉スグル)


コメント

ぼうず #-

屁のツッパリは、いらんですよ!

ジュゴンさんのウンチクを、初めて集中して最後まで読んで共感しました。
シンプル イズ ベスト!
シングル イズ ベスト!

2012年06月02日(土) 07時21分 | URL | 編集

じゅごん #//wnbboM

コメントありがとうございます

★ぼうずさん
ありがとうございます
ウイ アー ノット アローン!
ET phone home!

2012年06月04日(月) 15時49分 | URL | 編集


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