FAX

学校を卒業後、最初に正社員として働き始めた(それまでいろいろあったわけですが)会社は、求人広告の会社だった。

世はバブル前夜で、人手不足に多くの中小零細企業が悩んでいた。
ポケベルの休む間もなく、発注希望のクライアントのところをかけずり回っていたから、今から思えばなんと楽な営業だったことか。

当時、ある程度以上の会社にはFAXがあったが、個人経営の飲食店や建築業の親方のところなどにはまだFAXは普及していなかった。
その場でカーボンを敷いて手書きで書いた広告原稿を控えとして先方に置いてくる、なんつーアナログなことさえやってたのです。昭和のいちばん終わりの時期。
近くのコンビニでコピーをとって、引き返し、なんてのもあったな。

締め切りが週2回。申込〆が午後3時と決まっており、切羽詰まった場合は電話で(当然テレカで公衆電話)会社に枠取りだけして、午後6時の入稿締め切りに原稿を間に合わせるということもしょうちゅうだった。(というか毎回そう)

当時は「男女雇用機会均等法」が施行しはじめた頃で「トラック運転手 資格:年齢不問 男性」なんつー表現は審査チェックではねられる。最低賃金なども。
そして、零細企業ほどこうした表現をめぐってクライアントの要望ともめ、大幅書き直しがあったりすると、わざわざその訂正原稿コピーを届けに天神から宇美町あたりまで行ったりしてたんですよ。ないから。FAXが。
(広告なので、雑誌ができあがって「こんな内容で発注してない」というイチャモンつけられると代金回収がアウトだから,必ず原稿了承のサインか印鑑が必要だった)

当時、FAX(特に家庭用)はまさに「文明の利器」として輝いていた。
九州松下さんがオタックス?を製造していて、ずいぶん景気がよかった。
ロール式の感熱紙。
手書きの原稿。
写植原稿。
ポケベル。

やがて・・・PHSや携帯が登場し、FAXは普通のものとなり・・・・


で、現在も、FAXはそれなりに活用されてるわけだが、どうもその・・・

ある程度の企業は「複合機」がほとんどでしょうが、送信面が汚れてて黒筋がくっきりというのが珍しくない(学校とかに多い)のを手始めに、普段あまり使用してないからか送信で紙送りがスムーズにいかずビビリまくった判別困難な原稿も多い。大体受信するFAXの5通に1通くらいはそうですね。

送信する場合も、家庭の場合は電話と併用だからかエラーが少なくない。
電話番号を間違えてると、大変ご迷惑をかけることにもなる・・・

ちょっと失礼な書き方になってるのは重々承知なのだが、やはりFAXの使命というのは「終わりつつある」という感じがする。なくなることはないのかもしれないが・・・まあ「電報」みたいな存在になるつつあるのではないだろうか?

世の移り変わりは激しく、今や「メール」も時代遅れ(だそうだ)。
この「ブログ」ってのも、ほぼその領域に入りつつある。

多分、ここ2、3年で「固定電話回線」とか「有線・光回線」というのが急速に衰退し、都市部ではW-MAXルーターなどにその座を譲っていくのではないだろうか?高いし。使わないし・・・(固定電話は今、現役世代のほとんどの家庭が光回線とのセットになってるのでは?若い人では固定電話つける人のほうが珍しいでしょ)

そうするとFAXは家庭から必然的に消えていくだろう。
なにより、時間帯を選ぶからね~。夜中にしょうもない用件のFAXが来たら怒髪天でしょう?

会社でも、ばんばんFAXが来てた時代と違って、今は珍しいので私用の受信は目立つし。

どうなるんだろうなぁ。

案外絵手紙的に「手書きFAX」ブームなんてのがシニア世代に来るかもしれない。

(私は、やはり仕事でたまに使うので「eFax」というのを使ってます。月額1000円もかかる(涙)のに、1回も使わない月があります。ソフト関係のみなさん。励ましのFAXをぜひどんどん送ってください!受信は無料なので~)

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