快適さの中に落とし穴あり

アメリカのビジネスコンサルなどで良く言われるのは
ビジネスにおいてカンファタブル、あるいはコンフォート(共に「快適」の意)な環境に身を置き続けては成長がなく、将来的にスキルが貧困になる、ということだ。

慣れ親しんだ、これまでのやり方が通用するぬるま湯からあえて抜けだし、厳しい環境に飛び込んでこそ新たなステージに登ることができるわけだ。

さて、この快適な状況から新たな段階に挑戦するとき、その上にあるのはラーニング(learning 学ぶ、学習する)ゾーン、ということになる。ここで気をつけなければならないのは、あまりにも求められる達成基準を高くしすぎたり、これまでの経験が全く役に立たない環境へ放り込まれると、それはパニックゾーンとなり、何をやっているのかわけがわからない状態となり、スキルが身につくどころの話ではなくなってくる。

快適な状況に甘んじることはならないが、現状のスキルがステップとなる段階を見極めることが大切。「今の自分ではちょっと無理かも?でもやればできるかも」へチャレンジすべきで、「無理無理。全然無理。見当もつかない」へ一足飛びにはいかない。もちろんそれは自己評価と客観的な第三者の評価で違ってくるのだろうが。

これは小学生・・・いや中学、高校、それ以上の野球、あるいはソフトボールの世界でも同様だろう。
コーチングをする際、その見極めこそがポイントとなる。

最近流行の?「褒めて伸ばす」という育成方法は、「褒める」が重視されるあまり、カンファタブルな状況に漬けすぎて、「伸ばす」タイミングを失う恐れがある(まぁ、それでいい親子もいるんでしょうが)。
一方、「厳しさこそが強さを生む」という指導者の場合、勢い余ってパニックゾーンに放り込むばかりで、結果オーライそれに耐える選手は良いが、そうでないケースで余計な回り道を強いている場合が多々見られる。

もちろん、どこまでが「ラーニングゾーン」で、どこからが「パニックゾーン」なのかは、ぎりぎりの挑戦をしなければ分からないというのもあるだろう。高みを目指そうと思えば、常に道程は安全とは限らない。

 その場合は、限界を超えて一旦退却する際の命綱なりセーフティネットを準備するとともに、筋力強化の場合と同様、心であろうが肉体であろうが、元の状態を上回る超回復によって力をつけていくためには、破壊のあとの休息(回復期)が絶対必要な条件となる。

こう書くとシンプルなようだが、選手個々人によって物差しも違うし、否応なしに試合が待っている中でこれを行っていくには、それなりの経験とスキルが指導者には求められる。

「あぁ、今絶好調!快適な状態だな」と思うとき、そこに落とし穴があることを肝に銘じなければならない。そして、日々「次に挑戦すべき、極端にぶれない目標設定とはなにか?」を考え続けなければならない。
一段跳びができる子はいても、チームも各々の選手も、いきなり階段の一番下から二階へはあがれないということか。

私自身の自戒の言葉として。
「あなたには成長への次のステップが見えていますか?」
そのマネジメントこそが、チーム成長への鍵なのだろう。
言い換えれば、イノベーションとは「無理を可能へと転化すること」かもしれない。

「やばい!と思ったとき、人は本気・必死になる。無茶と無理かも?は違う。
「これでいい」は「これでは良くない」

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