素麺を素朴に極める

「お昼、素麺でいい?」

「手間かけたくないから素麺でも湯掻こうか?」

素麺は真夏の昼がよく似合う。ましてや太陽がぎらつく熱中症厳戒予報日であればなお。

だがしかし、どこかで我々は素麺を軽んじている。
その手軽さゆえに・・・さらに言えば「手延べ素麺」ではなく「手抜き素麺」に甘んじているがゆえに。

「最も美味しい素麺の食し方」とはいかようなものか?

これがラーメンであれば、それがインスタントであろうが、各々一家言持つだろう。
うどんしかり。パスタしかり。

その方面で「和食麺界こだわり係数」トップに立つのは蕎麦だ。

美味い蕎麦を求め遠路旅する人さえいる。

お中元の定番ともなっている素麺だが、その地位に対して相応しい扱いを我々はとってきたか?


適当な量を適当な時間で茹で、生ぬるい水と薄いツユを薬味でごまかし、腹を膨らすためだけに流し込んではいなかったか?

手間をかける方向性において、許せないのは「流し素麺」である。洗濯機型も、あるいは竹樋型も、趣向はあるかもしれないが、要するにあれは「食べ物の玩具化」であり、そしてなにより旨くない。

適切な量を、適切なお湯で、適切な時間湯掻き、たっぷりの流水にさらす。そしてよく冷えた清冽なる水をたたえた器に盛られた素麺は、たとえ「シマヤの麺つゆ」につけて食べたとしても、至福のひと時を、味覚と涼感の双方に与えてくれる。

美味い素麺を求め旅立つ必要はない。なぜなら素麺はそばにいるから。蕎麦よりそばにいる。

私は声を大にして訴えたい。

「素麺の茹で時間は1分40秒がベストだ!」と。

【できればミネラルウォーターとロックアイスで】

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